早起きおじい

いつもは8時くらいに起き出してくるおじいが今朝はまだ息子のお弁当をつめてる7時前に起きてきた。ああ、もうせわしないところへなんでまた、とイラっとした。
おじいはとても眠いらしく、私のそんな気持ちも苦にせずマイペースであれこれやってる。
なんでそんなに早起きをしたかといえば、雨降り続きでさつまいもの苗を畑に植え付けられないから、今日雨が降ってくる前に早く畑へいかないかん、という事らしい。
「あんまりねれんかったでなぁ。眠いわ。何遍も起きたし。」
「遠足の前の小学生みたいだね。」
「4時半に目が醒めて、はよ(早く)はた(畑)へ行かないかんと思った。」
・・・・じいさん、それでは早すぎてご飯も炊けておりません。
その後、うつらうつらとしながら、6時半過ぎるまで我慢してらしい。
起き出してきた時は、ほんにねぼけじじいのようで、少しギョッとした。

起き出してきてすぐにコップに水を入れて飲もうとしたのだろうが、水道の蛇口をひねるつもりで湯沸かし器のボタンを押していた。でも本人にその自覚がないようで、だーだーお湯が出っぱなしになってるから、
「お湯が出しっぱなしやに。」と、そこから離れたところから私が声をかけたら、
「俺、なんにもしとらへん。」という。
マジックハンドでもびよよーーーんと伸ばさないとそのボタンに届かない距離にいる私ではお湯を出す事はできないのに。
じいさん、じんさん、しっかりしておくれね。

じいさんは息子と同じおかずのお弁当を持って畑へ行き、元気そうにいつものおじいで帰ってきた。
よかった、よかった。