色々さばくよ。

毎日実験してます。一昨日ははゼブラフィッシュの受精卵が分割して一細胞から二細胞になるのに1時間近く顕微鏡をのぞき続けたり成魚を麻酔で止めてスケッチしたり、昨日はひたすら5時間くらい海藻を顕微鏡で見てスケッチしたり、何ミクロンという薄さの切片を剃刀で切ったり(つくるのに1時間近くかかった)しました。
それで今日の実験は蚕の幼虫の解剖でした。実際見てみると意外と蚕ってかわいいんです。窒息死させて切り開くんですけどね。
動物の解剖はいちおう動物実験ガイドラインと言うものがあってそれにのっとって実験をしなければならなく、その中になるべく動物に苦痛を与えない、と言うものがありましてそれにのっとって(生きていると解剖しにくいという面もありますが)、歩き方とか生きて売るうちにする観察が終わった後サリチル酸メチルが充満させてあるビンに入れて殺します。
で、その後頭と尻尾にピンを刺して解剖皿に固定するんですが、どうも薬品の効きが弱かったらしく弱弱しいながらも生きてて頭にピンを刺そうとすると頭をぐっとすくめて抵抗するんです。それを無理やり刺すんですがどうも気分がいいもんじゃないですね。頭とおしりを留めてもまだうごいてるし。
解剖自体は割合楽しいんですけどね。解剖を始めるまでがどうもいやです。始めちゃえばもう物にしか見えないんで気にはならないのですけれど。

次はフナの解剖です。たぶん。もしかしたら妊娠マウスを開いて胎児の脳とか見るかもしれません。あまりにもグロテスク。本当の意味でグロテスク。