冒険旅行

今私は京都の娘の部屋にいる。当の娘は想像以上に疲れたらしく、お酒の入った勢いで布団の上に倒れこんでいる。
自分では引っ込み思案だと思っているらしい娘が、車の運転練習がてら京都の花見はどう?と言ってきたのが、3月も残すところあと1週間といったところ。
最初何いってるのかわからなかったけど、どうやら自分の運転練習がてら京都の花見はどう?と誘っているらしかった。
おやじに娘がそんなこと言ってるけどというと、反対するかと思えば、行って来たらなどという。
前回の帰省でだいぶ運転に慣れたとはいえ、運転免許をとってから実質どれだけ運転してるか、両の手3往復で数えられるくらいな娘の運転で京都まで来た。
自分がハンドルを握ったほうだどれだけ気持ちが楽だったか知れない道中だったが、高速走行は思いのほかスムーズに過ぎた。
思い返せば2年前の4月最初の土曜日。引越し荷物を積んで家から5時間もかけて京都入りをしたとは思えないほど渋滞知らずで来れてしまった今日。無事に京都東のICで料金を支払うことが出来て本当にほっとした。それれでも当初の計画の善峰寺には行かず*1、山科の醍醐寺への花見と決めた。
12時頃家を出発し、ほぼ3時間後に京都入りしてほとんどつぼみ状態の桜の木を見てきた。ほぼ一週間前に開花宣言をしたときにはきっと今週末には花見盛りだったのだろう。京都市内はとても多くの観光客で溢れていた。そんなおおよその期待を裏切るがごとくの寒のもどりのおかげで桜の蕾は堅いままで、よく開いていて5部咲きの桜を見て我慢するほかない様子である。なにを見てもどこへ行っても京都は京都。自分たちへとつながる命の長さを感じたりして、その歴史に圧倒されてしまった。
でも、私たちは今二人とも酔っ払い。なぁに感じてんだか……。

*1:事前調査によれば対向車が来れば万事休すの山道。それを娘の運転に頼り切る度胸はないため