延期

今日の夕方迎えに行って家に連れてくるつもりだったとらの退院は延期になった。午後からの血液検査の結果、なにやらの数値が期待通りに下がっていなかったので、このまま入院して点滴を続けた方がいいという話だった。こちらとしても無理に退院をさせるより、その方が安心なので、とらにもそうしようねと話をしてきた。
今日のとらは随分元に戻ってきていた。毛づやも良くなって、手触りもぱさぱさからふわふわになってきた。骨張ってごつごつしてた体も、こつっくらいになって、ちゃんと食べられるようになっているのがよく分かる。
点滴を外せるほど数値が良くなってるわけではないけど、良い傾向ではあるらしい。
不思議なことなのだけど、なんだか治ろうとしているような結果が出ていると、獣医さんはおっしゃる。
エイズ感染はしているから、楽観的なことを言ってもいいかどうか分からないけれど、いい所見であるのだそうだ。
すごいよ、とら。えらいよ、とら。
そんなとらを息子は30分くらいずっと撫でていた。昨日まではごろごろと喉を鳴らす音も弱々しいし、長い時間続けられない風だったのが、今日は撫でている間だずっとごろごろと喉を鳴らし、気持ちよさそうに体を伸ばしていた。元気なとらを連れて帰る日はもうすぐだ。