そろそろ始動

年末年始と毎日夕方前から飲んだくれてた毎日から、やっと元の日常に戻りかけた。
普段の日常と少しだけ違うのは、お出かけの時の運転が娘になったということだ。いつもの帰省ではあっという間に京都へ帰っていく娘なのだけれど、今回は成人式に出席してから京都へ戻るので、毎日割にのんびりと暮らしている。
おじいが株で少し小銭を稼いで、自分の乗っていた町乗り乗用車をもとの畑用ライトバンに買い換えて、町乗り乗用車を娘に成人のお祝いとの名目でプレゼントしてくれたのが、秋ごろ。
それ以来ずっと乗り手が帰ってくるのを大人しく待っていた乗用車が、ここのところ毎日町へ出かけている。
今時の娘には珍しく、AT車ではない車を運転させることになった。免許を取る時に塾バスの運転にかり出されることも考えて、オートマ限定で免許をとるべからず(本人の希望は違うところに有ったようだが、お互いの利害が一致した)ということで、ミッション車での免許取得だった。
毎日少しずつハンドルを握っていて(雪のちらついた昨日はお休み)、段々と運転に慣れてきたので、今日は少し足を伸ばして万博会場の解体状況を見に行ってきた。
大観覧車はそのまま残っている。だけど、その周りの風景は大きな空間になっていて、とてもさっぱりした風景だった。見慣れた西ゲートの方へ回ってみると、駐車場の舗装は全部はがされて地面がむき出しになっている。どこのパビリオンかは分からないけれど、外壁の周りの足場がとても寒々しかった。その隙間から見ると、建物も張りぼてのように、空洞になっているようだった。一番ギョッとしたのが、空中でいきなり途切れているグローバルループだ。祭りの後というより、ゴーストタウンといった印象だった。重機も動いていないお休みの日だから、余計にそう感じたのかもしれない。
娘の試運転の助手席に死ぬ思いで乗ってくれたおじいが、「今日はどこまで行ってきたや?」とたずねるので、「長久手の万博まで」と軽く答えたら、ものすごく驚いていた。
本当は一人でドキドキしながら運転する練習も必要だと思うけど、私にはアレを野に放つような反社会的な行為をする勇気がない。今回の帰省でそこまでいけるかが母娘の課題だな。