メモ。

最近見た映画。というか今見た映画。
マインド・ゲーム [DVD]『マインドゲーム』。
原作はかなりマイナーな漫画、クレヨンしんちゃんの映画版の監督、アニマトリックスをつくったスタッフ陣、声優は吉本の人たちという異色の取り合わせのアニメ映画。見たときは声優が吉本興業、ってことしか知らずに見まして、見終わった後に監督を知ったら「ああ、なるほど」と納得するような絵というか状況の描き方でした。
ものすごく怒涛のスピードで映像が流れ(ストーリーが流れるわけではない)、とても奇妙な絵柄(実写を加工してアニメ画面にはめ込んである、いきなり趣向の違うタッチになる等)や、めまぐるしく動き回る登場人物たちの思想世界を現している映像の数々に翻弄されて、ひどく頭が痛い。眉間の左側がずきずきする。
ストーリー自体はなんも意味を成さなくて(というと言い方が悪いけれど)、その状況だけが必要なだけなので、突拍子もない展開が続くし、おかげで現実離れした表現が違和感なく繰り広げられている、アニメ、というか映像にのせた思想(というと気持ち悪いけれど)作品。
全部が全部ものすごいスピードで過ぎて行くので(たとえ普通の会話のシーンであっても話はすごい勢いで進んでく)、作品に魅入ってしまった瞬間からひたすらテレビの中で繰り広げられるアートなパレードに着いていこうと必死に脳が追いすがっていく。だからとても楽しいんだけれどとても疲れる。まさにマインドゲームをしていたような気になってくるわけです、後から考えると。
もう一回見ないとわかんないや。疲れた時に見ると元気になれるかも、勢いにのせられて。藤井隆もそう言ってたし。あぁ、頭いたい。