見てきた。

東宝系映画館で使えるタダ券があったので昨日いってたとおり映画を見てきました。稲垣吾郎が苦々しい顔をしてダークすぎる、といっていたチャーリーとチョコレート工場です。
で、感想。隠すまでもないものですけれど、筋を書いてしまっているので一応。
始まりはシザーハンズに出てきた発明品を思い出させるCGで、あぁ、ティム・バートンなんだなと感じさせるつくり。
で、そこからまずは世界観の説明と工場に招待される5人の子供が選ばれていく場面が続くわけですが、ここらへんはチョコレート工場がひたすらミステリアスかつメルヘンティックに描写されていてみていてどんな工場なんだろ、ととってもうきうきさせてくれるわけです。ここはとても楽しい。
んがしかし、実際に工場の中に入ってみると(というか入るときのセレモニー?からすでに壊れているわけですが)、もうね、ダークダーク。これってほんとに原作がアメリカで大人気の童話なの?バートンはなにかインテリの子供にいやな目にあわされたの?とか言う疑問が頭を常に駆け巡る感じで痛烈な風刺(とはいえないほど直接的)に満ちてました。
というか小人をいっぱい出している(あれってどうやって集めたんだろ?顔は合成したにしても数名はいそう)時点でメルヒェン路線を捨てるに等しいしね。顔怖いし。
最後も救われているように見えて全然だし。もうもうひどいひどい。子供に見せてはいけません。アメリカンブラックジョークが笑って流せない人も見てはいけません。
基本バートンでメルヘンと謳ってる実写映画は実際メルヘンなのは表面だけで中身というか端々の画面に移るものはメルヘンとはかけ離れている気がするし(シザーハンズとか)、絶対どこか苦いから期待するだけ野暮な気もしますが(でも何故か期待してしまうの)。中身は別としてバートン&デップで一番ぐっと来たのは『エド・ウッド』の女装シーンですね。作品はスリーピーホロウのほうがずっとすきなのだけれど。
作品はちょっとやりすぎかな、という感もありますがそれを流せれば楽しい。もう一回見に行こうとは思わないけれど。
それよりパンフレットが売り切れだったのですが、まだ公開からそれほど時間がたっていないのにその職務怠慢振りがむかつきます、TOHOシネマズ二条。