やっぱり切れない

私の母親はおじいの妻だけど、私の実家で一人暮らしをしている。いわゆる独居老人なのだ。
昨日おじいが、大変な事が起こった!と、わりと普通に話かけてきた。
実家では、私がいた頃から台所で使うお湯は、ガス湯沸かし器ではなく、深夜電気温水器のお湯を使っている。
母親が昨日の朝起きてきたら、台所がすすだらけで、温水器が大変な事になっていて驚いたという事らしい。実際に見に行ってもいないので*1どんな状況が分からないが、その電気温水器がぶすぶす燃えていて、燃え上がるような事はなかったけれど、温水器の表面が溶け落ちて、その熱で床が溶けたりしていたらしい。
それで、隣の部屋へすす混じりの煙が漂って、壁が黒ずんだり、台所にはすす煙が溜まって視界が悪かったと、おじいが報告してくれた。
午後からは消防やら(母親が連絡したのだそうだ)警察やら温水器のメーカーやらが入れ替わり立ち替わり訪れたので、とても疲れてくたくただと、夜母親が電話をしてきた。
なんて運のいい人なんだろう。もしかしたら、今頃葬式の準備やら、失火お詫びの新聞記事を地元新聞に載せたりしていたかもしれない出来事なのに。こんな程度すんで本当によかったね、とおじいと話をした。
一人暮らしって言うのは、危なっかしいと、おじいは思ったらしいが、それは一緒に住んでいても、あまり変わらないかもしれない。確かになにか家族や家に異変が起きていたら、誰かが気づくという確率は、一人暮らしよりも高いかもしれないが、全員が寝入ってしまっていたら、家のどこかで漏電のためぼやが起こってたり、ねずみが電線をかじってショートしてたり、おじいがタバコの不始末をしてたりしても、気づかないだろうと思う。
人の寿命ってのは、・・・言葉が出ない、あの、ほら、人の手の届かないところにあるって言う感じの意味で、人知の及ばないっていうか、計り知れないものだなぁと思った。
毎日気にしてるほくろげがどんどん長くなっていくのだが、やっぱり切れないなぁと思った出来事だった。
そうそう、ほくろげを糊で顎下に貼ってみたけど、ちゃんと貼れないだよね。ぴよよよーーんとバネのように元に戻ってしまうのだもの。なにか切らないでほくろげを保存しつつ、人目に付かないようにするいい方法はないものかしら。

*1:今気づいたけど、冷たい娘だわね。おじいが毎日顔出してるから別にすぐにけんかになる私が行かなくてもいいかとも思うし。