純な僕

夕食前に息子が唐突に「今日マリックがテレビに出た?」と聞いてきた。学校でそんなことが話題になったのか?今日のお昼の『いいとも』だぞ。
「そこで、これを見たお家は必ずなにか不思議なことが起こるって言った?」
「いや、そんなこと私は聞いてないけど、全部見てないから見てない時に言ったかもしれない。」
「家にある”びっくり(饅頭)”が不思議なことに”大判焼き”に変わってしまったって、お父さんが言った。」
………。
お昼の出来事。
「冷蔵庫開けんかったらよかった。びっくりを見たら食べたくなった。食べてもいい?」
「それは息子のだからだめ。楽しみにしてるんだから。」
中略
「後から買ってこればいいから食べてもいいやろう。」
「それならいいんじゃない。」
中略(とても嬉しそうにほおばるおやじ)
於ヤマナカ
「どうしよう、びっくりが売ってない。大判焼きでもいいかな?」
「ま、いいんじゃない。」
夕方
「やっぱりなぁ、おかしいと思った。でも、最初は本当に信じちゃった。」と言ってる息子。なんて純朴なんだ。そこが可愛いんだが、高1男子として見た時に、ちょっと先行きが心配である。
ま、でも私も騙されるかもしれない。
それにしても、なんだか人を騙すのがうまいおやじである。