トラとおじい

京都からの祈りが通じたのか、トラは一応毎日食事には戻ってくる。
私が呼びかけると、ものすごーーく警戒してて、
全く近寄ろうとはしない。まったくもう。
ヨーチン噴霧が効いたのか少しは目が開いてるようで、見やすい顔になった。
だからよけいにトラの態度には納得いかない。


つづき。
粉を溶かして飲むってことに、どうしても抵抗があるおじいは、
粒ならば飲みやすいって事に気づいた。
そして、どこのか分かんないけど、やはりTVCMをみて、そこへ注文の電話をしていた。酔っぱらった人だった。
「それだけ頼んでも自分が死ぬまでに飲みきれるのか?」だの、
「腸の調子は何時も悪い。水道の蛇口といっしょやな、ハハハハ」だの、
端できいてると、電話の向こうのおねーさんに「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝りたくなる話しぶりだ。
これは、いつものことなんだけど、
どこへ電話してもあくまで自分のペースで話し続けるおじいは、やっぱり家のおじいだ。
いつもでも元気でいてくれると嬉しい。