なんのためらいもなく、いつものように鮭の切り身を5切れ買った。
家へ帰って、さぁ夕飯の支度を、ってぇ時に気づいた。
んんん?もしかして4切れでよかったのでは!
そうだった、娘は京都で暮らしているんだった。

ふぅむ、なんだか初めての経験の寂しさを毎日感じてるんだけど、
いつしか4人暮らしになれていくんだろうな。
それより早く京都での一人暮らしが当たり前の生活になっていく娘がいるんだろう。

入学式を終え、一人大学へ向かって自転車をこいでいく背中を、
ひっそり涙を浮かべながら見送った。
たった数日間で、ずいぶんたくましく、誇らしげな背中になったもんだと、しみじみしながらずっと見続けていた。

愛おしい娘が元気に暮らしていけることを心から願っている。