三途の川に見えたような。
今日撮影で鴨川の飛び石をヒールでぴょいぴょい渡ってたら目の前の川がふっと横にずれてなにがなんだか分からないまま石の上に踏みとどまり呆然としていた。まるで世界が自分を残して横滑りしたような感覚。気持ちが悪い。
あっ寝不足だからですよ。大丈夫ですよ。
「それでお嬢さんデビューのつもり?」
この間やっぱこれからはギャル化しかないかなぁと思い至ったので、分厚いし安くないので買うのを控えていたJJをとうとう購入してみました。
ファッション雑誌というものを20歳になる今日まで買ったことがないので(ごろーさんかだれかのインタビューでたぶんノンノを買ったことはある気がしますが)、すっごい緊張しました。
表紙の煽り文句がいやに挑戦的なのも対戦相手が私という余裕の表れなのか。
私のうちの周りのコンビニに全然置いていなかったのはおめーなんか相手しねーよ、というあざけりなのか。
そんなことはともかくとして。運よく近所の本屋に一冊だけ残っていたので意を決して買ってきました。
なんか表紙のカッコはかわいい。これならいけるかな。
中をぺらぺらめくると、あ!化粧の仕方が載ってる!お勧めニットが載ってる!キレイめコート載ってる!この人顔怖い!この人性格悪そう!と割合面白く、
ひとりであーやっぱすごいなあとひとりで盛り上がっていたのですが、あ、知りたかった髪の巻き方が載ってる!とどきどきしながらページをめくったときは思わず叫んでしまいました(一人で何やってるんだとは言わないでください)。
だってだって。もんのすごい大変そうなんですもん。
よくギャルは出かける2時間前から準備するといいいますが(言うんです)、今までなんでそんなにかかるんだ!と思っていたのですがやっと本当に理解できました。
ほらほら。
まずこうやって髪をとめるところから始まるそうです。無理無理。
次に巻き方。
分かりにくいとは思いますが、全12工程です。すごい大変そうです。
ホットカーラーとコテの二刀流は当たり前のようです。
なのに完成型がこれ。
素人の私には巻いているようには見えない!ええー?
あんなに大変そうなのに出来上がったのがこれとか私絶対無理。
もったいなくってもっとぐるぐるにしてやる。
また、メイクも大変。
まず下地。
ファンデはリキッド2色、コンシーラー、フェイスパウダー(?)、ほほ用の暗色パウダリーの5種。
次に目の周辺。
眉毛はペンシルと眉マスカラの2種。
シャドウはコンシーラー、ハイライト、グラデーション用シャドウピンク系、ブラウン系の4種。
アイラインはペンシル、リキッド、黒シャドウの3種。
マスカラが長さ用、ボリューム用で2種。
まだまだあるよ。最後に顔全体。
Tゾーン用のハイライト。
チーク。
リップは色消し用のリキッドタイプコンシーラー、そしてグロス。
こんなにやって、基本プロセスだそう。ええー。これ以上何やれと。
私なんてファンデをリキッドに変えただけで喜んでいるというのに。
以上のものすごい現実にぶつかって、やっぱり私はギャルには成れそうもないと痛感した二十歳の夜でした。
とりあえず、やっぱりかわいめの服を買うことから始めようと出発点を再確認。
世の中のお嬢さんは大変です。
なんて極彩色な。
すごーい気持ち悪い色使いのPVですね。
なんかヤン・シュバイクマイエルみたい。チェコアニメみたいで何故かストップモーション(コマ撮り)アニメが全くかわいく見えないという。むしろストップモーションだからかわいく見えないのかもしれません。
もしくは芸大生が作った映像っぽい。コラージュ満載だからかな。
嫌いじゃないけど好きでもないです。最後の映像に救われるー。でも、作品自体としてはあれは入れてはいけないんじゃないのか。うん。
とにかく何であれにしたんだろう。分かりません。
あ、彼らの顔を抜き取ってストップモーション仕立てにするPVといえば幻のsmacを思い出すのは秘密です。何周年記念だからリベンジって感じでもないんでしょうが、ちょっと思い出しました。ふふ。
てか極彩色ってごくさいしきって読むんですね。ずっとずっとごくさいしょくだと思ってました。はずー。